2019年9月7日土曜日

【労働生理】代謝(1日目)・・・衛生管理者試験のために覚えておくべきマストなポイント

【労働生理】代謝・・・1日目


1日目は労働生理の分野から始めます。

代謝とは?


【労働生理】代謝(1日目)・・・絶対に覚えておくべきマストなポイント


代謝(新陳代謝)とは、栄養を取り入れて、エネルギーを生み出す、生命維持に欠かせない活動のことです。生き物は古い細胞を捨てて、新しい細胞を生み出します。このサイクルの為にはエネルギーが必要で、動かなくても、エネルギーを消費します。

この生命維持に必要な最小限のエネルギー量を

『基礎代謝量』といいます。

横になって(横臥)、意識がはっきりしている状態

この基礎代謝量が1の基準の時は安静な状態で、横になって(横臥)、意識がはっきりしている状態を表します。

横になって、意識がはっきりしている状態
=基礎代謝量

このエネルギーを消費する量は、体位や状態によって変化します。
例えば、
睡眠中は基礎代謝量の9割ほどの代謝しかしません。

睡眠中=基礎代謝量×0.9



横になっていない状態で、安静な状態のときは約1.2倍の代謝をします。

横になっていない状態で安静な状態
=基礎代謝量×1.2



BMI(Body Mass Index)とは?


BMI


肥満の度合いを表す指標で、次のように求められます。

BMI=体重(kg)÷身長2(m)

例:
体重 60kg
身長 170cm=1.7m

BMI=60÷(1.7)2=20.76


エネルギー代謝率(RMR)とは?

作業で消費したエネルギー量から安静時の消費エネルギー量を引いた値を、基礎代謝量で割ったものです。

エネルギー代謝率(RMR)とは?
エネルギー代謝率



【労働生理】「代謝」に関する演習問題


(1)基礎代謝量は、睡眠中の測定値で表される。

(2)作業は何もせず、ただじっと座って安静にしているときのエネルギー代謝率は1.2倍程度である。

(3)エネルギー代謝率は、動的筋作業の強度を表す指標として有用である。



答え

(1)
✕・・・基礎代謝量は、安静時、横臥、覚醒の3条件がそろった時の代謝量です。

(2)
✕・・・作業をせずに、じっと座って安静しているときの作業にかかる消費エネルギー量は、0である。

(3)
〇・・・問題文の通り



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