2019年9月8日日曜日

【労働生理】呼吸(1日目)・・・衛生管理者試験のために覚えておくべきマストなポイント

【労働生理】呼吸・・・1日目


1日目は労働生理の分野「呼吸」の分野に関して説明します。

呼吸とは?


呼吸の分野
呼吸とは


呼吸とは、酸素を取り入れ、二酸化炭素(CO2)を吐き出すガス交換のことです。呼吸には、内呼吸と外呼吸があります。

①内呼吸(ないこきゅう)
組織の隅々において、運んだ酸素と体内にある二酸化炭素を交換すること。

②外呼吸(がいこきゅう)
肺を使って、空気中の酸素と血液中の二酸化炭素を交換すること。


呼吸の仕組み


呼吸は、呼吸器で行われます。
呼吸器は、「気道」と「肺」から成り立ち、気道は鼻腔、口腔、咽頭、気管、気管支からなります。

呼吸の仕組み

呼吸の仕組み



肺自体には、運動能力がなく胸郭(きょうかく)の面積の増減によって、呼吸を行います。横隔膜肋間筋という呼吸筋の協調した運動で呼吸します。
※肺自体が自ら動くわけではない。


呼吸に関する筋肉をコントロールする所


呼吸に関する筋肉は、「延髄」にある呼吸中枢でコントロールされています。


肺活量とは?


肺活量とは、呼吸に伴う肺の機能の強さを表し、肺活量が大きいほど、激しい運動や仕事をすることができます。


練習問題


(1)呼吸運動は、気管と胸膜の協調運動によって、胸郭内面積を周期的に増減させて行われる。


(2)内呼吸とは組織の隅々において、運んだ酸素と体内にある二酸化炭素を交換することである。


(3)呼吸に関する筋肉は、間脳の視床下部にある呼吸中枢によって支配されている。


(4)血液中に二酸化炭素が増加してくると、呼吸中枢が抑制されて呼吸は浅くなり、回数が減少する。


(5)血液中に二酸化炭素が増加してくると、呼吸中枢が抑制されて呼吸数が減少するため、血液中のpHは上昇する。



答え


(1)
×…呼吸運動は、横隔膜と肋間筋という呼吸筋の協調した運動で呼吸します。

(2)
〇…問題文の通り

(3)
×…呼吸に関する筋肉は、「延髄」にある呼吸中枢でコントロールされています。

(4)
×…呼吸中枢に大きな影響を与えるのは、体内の二酸化炭素濃度であり、二酸化炭素濃度が高まると、酸素を求めて、呼吸は深く、回数も増加する。

(5)
×…血液中の二酸化炭素が増加してくると、血液中のpHは低下する。


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