【労働生理】心臓・血液循環・・・1日目
1日目は労働生理の分野です。今回は心臓・血液循環の分野に関して説明します。
なかなか、覚えることが多い分野ですが、最初は図を見ながらでいいので、問題集と見比べながら問題を解いていくといいと思います。
血液循環とは?
血液循環には代表的なルートがあります。体循環と肺循環です。
ででーん!これが血液の体循環と肺循環を表した図です。
血液循環 |
・体循環
体循環は、心臓を中心に行う血液循環のことで、
血液は次のようなルートで流れます。
左心室➡大動脈➡全身の組織(各組織の毛細血管)➡大静脈➡右心房
・肺循環
体循環は、心臓と肺の間で行う血液循環のことで、
血液は次のようなルートで流れます。
右心室➡肺動脈➡肺➡肺静脈➡左心房
心臓の弁・・血液を逆流させない装置
心臓には、血液が逆流しないように弁があります。
右心房・右心室の間にあるのが三尖弁(さんせんべん)、
左心房・左心室の間にあるのが僧帽弁(そうぼうべん)といいます。
心臓の動き
心臓が、収縮と拡張を自動的に行うことを、拍動といいます。
心臓が規則正しく収縮と拡張をするのは、
洞結節(1分間60~80回の電気的リズムを発生するスイッチ)の働きによります。
血圧
血圧には、収縮期血圧(最大血圧のこと)と拡張期血圧(最小血圧のこと)があります。
標準的な血圧値(mmHg)は以下の通りになります。
練習問題
(1)心臓の中にある洞結節(洞房結節)で発生した刺激が、刺激伝導系を介して心筋に伝わることにより、心臓は規則正しく収縮と拡張を繰り返す。
(2)体循環は、左心室から大動脈に入り、毛細血管を経て静脈血となり右心房に戻ってくる血液の循環である。
(3)肺循環は、右心室から肺静脈を経て肺の毛細血管に入り、肺動脈を通って左心房に戻る血液の循環である。
(4)大動脈及び肺静脈を流れる血液は、酸素に富む動脈血である
答え
(1)
〇…問題文の通り。心臓が規則正しく収縮と拡張をするのは、洞結節の働きによる。
(2)
〇…問題文の通り。
(3)
✕…肺を通る肺循環と、肺以外の体中をめぐる体循環とがある。大動脈・肺静脈には酸素に富む動脈血が、大静脈・肺動脈には二酸化炭素を多く含んだ静脈血が流れている。
(4)
〇…問題文の通り。
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