【労働生理】肝臓およびその他の消化器官・・・1日目
今回は肝臓およびその他の消化器官の分野に関して説明します。
消化とは?
消化とは、3大栄養素(糖質、タンパク質、脂質)を分解することをいいます。
分解は消化酵素の働きによって行われます。
・糖質
唾液に含まれる消化酵素アミラーゼにより、麦芽糖、ブドウ糖に分解されて、小腸で吸収される・
・タンパク質
胃酸に含まれる消化酵素ペプシンによってペプトンになり、十二指腸でトリプシンなどに分解されてアミノ酸になる。その後、小腸で吸収される。
・脂質
十二指腸で胆汁と混ざり、リパーゼという酵素で、脂肪酸とグリセリンに分解された後、小腸で吸収される。
・肝臓の働き
①血糖値の調整
血液中のブドウ糖をグリコーゲンに変えて肝臓内に貯めます。
②タンパク質の代謝
血液凝固物質(フィブリノーゲンやフィブリン)、それを阻止するヘパリン、その他の物質をつくる。
③脂肪酸の分解
コレステロールを生成する。
④胆汁の生成
脂肪を乳化し、消化吸収を助ける。
⑤解毒作用
人体に有害な物質を無害化し、生成物を胆汁の中や尿中に排出する。
⑥血液量の調整
古い赤血球を破壊する。分解された鉄分は、次の造血の為に肝臓内に蓄えられる。
⑦尿素・尿酸の生成
血液中のたんぱく質の分解で作られるアンモニアを、尿素や尿酸に合成し、腎臓に送り出し、そこから排出させる。
⑧体温の維持
体内の熱のほとんどは、筋肉及び肝臓から発生する熱で、熱発生の調節を行っている。
⑥血液量の調整
古い赤血球を破壊する。分解された鉄分は、次の造血の為に肝臓内に蓄えられる。
⑦尿素・尿酸の生成
血液中のたんぱく質の分解で作られるアンモニアを、尿素や尿酸に合成し、腎臓に送り出し、そこから排出させる。
⑧体温の維持
体内の熱のほとんどは、筋肉及び肝臓から発生する熱で、熱発生の調節を行っている。
・肝機能検査でチェックする項目
・GOT(glutamic oxaloacetic transaminase)
肝臓や心臓などの細胞に含まれる酵素です。細胞が炎症を起こしたり、壊れたりすると酵素が血液中に増加します。この数値が高いと肝疾患の疑いがあります。
・GPT(glutamic pyruvic transaminase)
肝細胞,心細胞中に多く存在し,心疾患,肝疾患によって血中に遊出する。この数値が高いと、肝疾患の疑いがある。
・γ-GTP(γ-glutamyl transpeptidase)
肝臓や胆道に病気があると、異常値を示す。特にアルコールを常飲していると、数値が上昇する。
練習問題
(1)肝臓の機能として、余分な脂肪を分解して尿素にする。
(2)肝臓の機能として、ブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄える。
(3)肝臓の機能として、脂肪を分解する酵素であるペプシンを分泌する。
答え
(1)×…タンパク質を分解して尿素が生み出される。
(2)
〇…問題文の通り
(3)
×…脂肪を分解するのは、胆汁である。ペプシンは、胃でタンパク質を分解するときの酵素。
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