【労働生理】血液・・・1日目
今回は衛生管理者試験の労働生理の分野「血液」に関して説明します。
血液の働き
血液には次のような、役割があります。
①消化・吸収された栄養の運搬
②酸素の運搬、二酸化炭素の収集と体外への排出
③体温調整
④老廃物の肝臓への運搬
⑤外傷を負った際の、血液の凝固
⑥生体の防御(免疫反応)
②酸素の運搬、二酸化炭素の収集と体外への排出
③体温調整
④老廃物の肝臓への運搬
⑤外傷を負った際の、血液の凝固
⑥生体の防御(免疫反応)
血液の成分
血液は、液体成分(血漿)と有形成分(赤血球、白血球、血小板)で出来ています。
血液の成分 |
血液の成分
・赤血球
赤血球 |
円盤状の細胞。骨髄でつくられたヘモグロビン(Hb)によって、酸素を運搬する。血液中の赤血球の面積をヘマトクリット値といい、1m㎥に男性500万個(45%)、女性は450万個(40%)ある。寿命は約120日。
・白血球
白血球 |
骨髄で作られる。血液1m㎥中に4000から8000個あり、細胞内へと取り込み、分解する(細胞貪食作用:さいぼうどんしょくさよう)がある。寿命は3~4日。
・血小板
血小板 |
血液1m㎥中に25万~50万個あり、寿命は4日ほど、ケガなどの際に、血管外に出て壊れ、血液を一時的に凝固させる。
・リンパ球
リンパ球 |
リンパ節で生成される。Bリンパ球(抗体を作る)やTリンパ球(免疫作用)がある。
・血漿
水分91%、タンパク質7%、脂質1%、タンパク質はアルブミン54%、グロブリン38%、線維素源(フィブリノーゲン)8%、水溶性のフィブリノーゲンは、水に溶けないフィブリン(線維素)になることで、血液を凝固させる。
血液の種類
・動脈血
心臓の左心室から体内の組織に送り出された酸素や栄養素を多く含んだ血液。鮮やかな赤色。
・静脈血
各器官の細胞からでる老廃物や炭酸ガスを含んだ血液。黒ずんだ赤色。
練習問題
(1)赤血球の寿命は、約120日で、白血球の寿命に比べて長い。
(2)白血球の一成分であるリンパ球には、Bリンパ球やTリンパ球などがあり、免疫反応に関与している。
(3)血液の容量に対する赤血球の相対的容積をヘマトクリットという。
答え
(1)
〇…問題文の通り。骨髄中で生まれる赤血球の寿命は、約120日。白血球の寿命は、3~4日。
(2)
〇…問題文の通り。
(3)
〇…問題文の通り。ヘマトクリット値は、血液中の赤血球の割合を調べる検査。
➡ホームに戻る
0 件のコメント:
コメントを投稿