【労働生理】感覚器・・・2日目
今回は衛生管理者試験の労働生理の分野「感覚器」に関して説明します。
眼の構造
眼の構造は図のようになります。
網膜上には、
錘状体: すいじょうたい(色を感知する)と
杆状体: かんじょうたい(明暗を感知する)という
視細胞があります。
耳の構造
耳の構造は下の図のようになっております。
音は外耳に集められ鼓膜を振動させます、その振動は耳小骨で増幅されたのち、内耳の蝸牛を経て、大脳中枢に伝えられます。
味覚について
味覚には、甘味、酸味、塩味、苦味があります。
それぞれ、舌の粘膜上の味蕾で感知します。
辛味に関しては、口腔全体で感知します。
嗅覚について
嗅覚は鼻腔にある嗅神経細胞で、臭いを感じます。
皮膚感覚について
皮膚感覚には、触覚、痛覚、温度感覚(温覚、冷覚)があり、
各々の感覚点で感知します。特に痛覚点では、皮膚に広く、分布しています。
練習問題
(1)物理化学的な刺激の量と人間が意識する感覚の強度とは、直線的な比例関係にある。
(2)皮膚感覚には、触圧覚、痛覚、温度感覚(温覚・冷覚)などがあり、これらのうち冷覚を感じる冷覚点の密度は他の感覚点に比べて高い。
(3)網膜の錐状体は色を感じ、杆状体は明暗を感じる。
(4)限軸が短過ぎるために、平行光線が網膜の後方で像を結ぶ状態は近視である。
(5)平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。
答え
(1)
✕…刺激の量と人間が意識する感覚の強度は、直線的な比例関係は限定された範囲でしか成立しない。
(2)
✕…皮膚感覚の触圧覚、痛覚、温度感覚などのうち、痛覚を感じる痛覚点の密度が、ほかの感覚点に比べて高い。
(3)
〇…問題文の通り。
(4)
✕…眼軸が短すぎるため、平行光線が網膜の後方で像を結ぶものは遠視眼である。
(5)
✕…平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は内耳にあり、前庭が体の傾きの方向や大きさを感じ、半規管が体の回転方向や速度を感じる平衡感覚器である。
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