2019年9月12日木曜日

【労働生理】ストレス・睡眠・疲労(2日目)・・・衛生管理者試験の押さえておくべきポイント

【労働生理】ストレス・睡眠・疲労・・・2日目


【衛生管理者試験】【労働生理】ストレス・睡眠・疲労・・・2日目


今回は衛生管理者試験の労働生理の分野「ストレス・睡眠・疲労」に関して説明します。

ストレスってそもそも何だろう?


ストレスとは、人間の持つ恒常性(ホメオスタシスという)による心身の調整過程のことで、ストレッサー(外部からの刺激)から身を守ろうとして起こる反応です。

ストレスの要因


職場でのストレスの要因には、

①仕事そのもの(質、量)

②人間関係

③職場での評価・待遇

④職場の環境(騒音、空調、照明等)

が考えられます。皆さん誰しも経験し自覚していることですよね?


ストレスに関係あるホルモン



①アドレナリン(副腎髄質から放出)

②ノルアドレナリン(交感神経から放出)

③副腎皮質ホルモン(副腎皮質から放出)


睡眠について


睡眠について


睡眠中は、体の活動を鎮める副交感神経のはたらきが活発になります。
そして次のことが起こります。

体温の低下

心拍数の減少

筋肉の弛緩

④新陳代謝の低下

睡眠のリズム
睡眠のリズムは、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)の
2つが1セット(平均90分)で、そのセットが何回か繰り返されます。

疲労について


疲労は、身体機能精神機能が低下して起こる現象です。

疲労の程度を調べる方法には、

①調査票を使った自覚症状の検査
②他覚症状を捉える生理学的検査(フリッカテスト、二点弁別閾検査)

があります。


練習問題


(1)ストレス反応には、ノルアドレナリン、アドレナリンなどのカテコールアミンや副腎皮質ホルモンが深く関与している。


(2)外部環境からの刺激すなわちストレッサーは、その強度にかかわらず、自律神経系と内分泌系を介して、心身の活動を抑圧する。


(3)ストレス反応は、個人差が大きい。


(4)騒音、気温などの物理的要因が職場でのストレッサーとなることはない。


答え


(1)
〇…問題文の通り

(2)
✕…自律神経と内分泌系を介して心身の活動に緊張を与える。抑圧ではない。

(3)
〇問題文の通り

(4)
✕…ストレスの原因には、精神的・身体的・物理(環境)的要因がある。物理的要因には、騒音・気温・湿度・悪臭などがあり、職場のストレッサーとなることがある。


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