2019年10月13日日曜日

【労働衛生(有害業務に係るもの)】騒音による健康障害(5日目)・・・衛生管理者試験の勉強で押さえておくべきポイント


【労働衛生(有害業務に係るもの)】騒音による健康障害(5日目)・・・衛生管理者試験の勉強で押さえておくべきポイント

今回は、労働衛生の分野の「騒音による健康障害」について説明していきます。


音の強さと高低


音の強さは、音波の振幅によって決まり、単位はdB(デシベル)です。

音の高低は、空気の振動数によって決まり、単位はHz(ヘルツ)です。


等価騒音レベル


常に変動する騒音について、その評価には

等価騒音レベル(単位時間当たりの平均的騒音レベル)を用います。

等価騒音レベルが85dB以上の作業場では、難聴を起こすおそれがあります。


騒音・振動による疾病




・騒音による疾病


4000Hz付近の高音域の聴力損失のこと。初期段階では気が付きにくく治りにくいです。
低周波音により、高周波音の方が難聴になりやすい。

・振動による疾病


末梢循環障害(レイノー現象など)、末梢神経障害、骨、関節、筋障害などの障害が見られる。

チェーンソー削岩機など、手持ちの振動工具を長く使うと、起こりやすい。

練習問題


作業環境における騒音及びそれによる健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1)音圧レベルは、通常、その音圧と人間が聴くことができる最も小さな音圧(20μPa)との比の常用対数を20倍して求められ、その単位はデシベル(dB)で表される。

(2)等価騒音レベルは、単位時間(1分間)における音圧レベルを10秒間ごとに平均化した幾何平均値で、変動する騒音レベルの平均値として表した値である。

(3)騒音性難聴は、音を神経に伝達する内耳の聴覚器官の有毛細胞の変性によって起こる。

(4)騒音性難聴の初期に認められる4,000Hz付近を中心とする聴力低下の型をc5dipという。

(5)騒音により、精神的疲労が生じたり、自律神経系や内分泌系が影響されることがある。


答え

(2)
✕…等価騒音レベルは、測定時間内における変動騒音エネルギーによる総ばく露量を時間平均したものである。



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