2019年10月20日日曜日

【労働衛生(有害業務に係るもの)】空気中の有害物質の状態(5日目)



【労働衛生(有害業務に係るもの)】空気中の有害物質の状態


今回は、労働衛生の分野の「空気中の有害物質の状態」について説明していきます。


空気中の有害物質の状態と代表的物質


有害物質の気体は、ガスや蒸気で存在し、有害物質の固体は、粉じん(ダスト)やヒュームで存在します。

■気体

・ガス


常温・常圧で気体のもの。

例:
臭化メチル塩素、塩化水素、ホルムアルデヒド、シアン化水素


・蒸気


常温・常圧で液体又は固体の物質が蒸気圧に応じて揮発又は
昇華して気体となっているもの

例:
硫酸ジメチルトルエントリクロルエチレンニッケルカルボニルアセトン
ベンゼン、水銀、アクリルニトリル


■液体(粒子状)

・ミスト


液体の微細な粒子が空気中に浮遊しているもの。

例:

硫酸ミスト、硝酸ミスト、クロム酸水溶液のミスト


■固体(粒子状)


・粉じん


固体有害物質に研磨、切削、粉砕など機械的な作用を加えて発生した、
空気中に浮遊する固体微粒子・

例:

ジクロルベンジジン、石綿、無水クロム酸、アクリルアミド


・ヒューム


気体が空気中で凝固などの変化を起こし、空気中に浮遊している固体微粒子。

例:

酸化鉛、酸化鉄

化学物質の体内への侵入経路


化学物質の体内への侵入経路は次の3つのルートを経ます。


①呼吸器(経気道侵入)


空気中の有害ガス、蒸気、粉じんなどが、呼吸器を通じて肺に達し、すぐに血液中に親友する。


②経口侵入


吸入されたものの一部が口や喉の中に留まったり、指や手に付着したものが口腔内に入り、消化器を経過して体内に入る。消化液で薄められる、肝臓の解毒作用を受けるなどを経るので、危険度は中程度。


③経皮侵入


水や脂肪に溶けた物質が皮膚に付着し、汗腺や脂肪線から吸収される。シアン化物、四アルキル鉛などに注意する。


練習問題


化学物質とその常温・常圧(25℃、1気圧)の空気中における状態との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。

ただし、「ガス」とは、常温・常圧で気体のものをいい、「蒸気」とは、常温・常圧で液体又は固体の物質が蒸気圧に応じて揮発又は昇華して気体となっているものをいう。


(1)ホルムアルデヒド --- ガス

(2)塩素 ---  ガス

(3)二硫化炭素 --- 蒸気

(4)二酸化硫黄 --- 蒸気

(5)水銀 --- 蒸気


答え


(4)
✕…別名亜硫酸ガスともいい、火山や温泉地帯で発生するガス状物質である。



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