今回は衛生管理者試験の労働衛生の分野「出血と止血」について説明していきます。
出血の種類
出血の種類は、大きく分けて外出血と内出血に分かれます。
・外出血
①動脈出血
心臓の拍動に合わせて噴出、色は鮮紅色で止血しにくく、命にかかわる。
②静脈出血
じわじわと持続的に暗赤色の血液が流れる。出血量は多いが、命にかかわる心配はない。
③毛細血管出血
末梢組織などからにじみ出る少量の出血
・内出血
血管から体内に流出する出血や、臓器から出血が腹腔内や胸腔内にたまるなど。
止血の方法
止血の方法には直接圧迫法、間接圧迫法、止血帯法があります。
直接圧迫法
出血部にハンカチや手ぬぐいなどを当てて圧迫する。最も効果的。
間接圧迫法
出血部より心臓に近い部分の動脈を指で強く圧迫して、血流を遮断する。動脈出血の場合に使われる。
止血帯法
四肢の切断など、太い動脈が切れて大量出血の恐れがある場合に使われる最後の手段。止血帯を用いて、止血する。
練習問題
出血及び止血法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)直接圧迫法は、出血部を直接圧迫する方法であり、最も簡単で効果的な方法である。
(2)間接圧迫法は、出血部より心臓に近い部位の動脈を圧迫する方法である。
(3)動脈性出血は、傷口からゆっくり持続的に湧き出るような出血である。
(4)体内の全血液量の3分の1程度が急激に失われると、生命が危険な状態となる。
(5)止血処置を行うときは、感染防止のため、ビニール手袋を着用したりビニール袋を活用したりして、血液に直接触れないようにする。
回答
(3)
✕・・・動脈性出血は、心臓の拍動に合わせて噴出、色は鮮紅色で止血しにくく、命にかかわる。静脈性出血が傷口からゆっくり持続的に湧き出るような出血である。
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