2019年11月9日土曜日

【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】熱傷(6日目)・・・衛生管理者試験の勉強で押さえておきたいポイント


【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】熱傷(6日目)・・・衛生管理者試験の勉強で押さえておきたいポイント

今回は衛生管理者試験の労働衛生の分野「熱傷」に関して押さえておきたいポイントを説明したいと思います。


熱傷とは?


熱によって皮膚や皮下組織が損傷されることをいい、局所性熱傷と全身性熱傷に分類されます。


局所性熱傷


熱傷の範囲と損傷した深さによって重症度が決まり、皮膚組織が、成人で30%、小児で15%以上になると重症です。


Ⅰ度


皮膚表面の損傷。皮膚に紅斑が出て、ヒリヒリと痛む状態。


Ⅱ度


表皮の下の真皮層まで熱傷の損傷がおよび、水泡ができる状態。強い痛みと灼熱感を伴う。


Ⅲ度


熱傷が皮膚の深部まで及んだ状態。皮膚がただれて弾力を失い、組織が壊死して剥離する。



熱傷の救急処置


1.

患部をできるだけ早く水で冷やす。このとき、衣服が付着していても、無理にはがさない。


2.

十分に冷えたら、消毒ガーゼを当てて包帯をゆるく巻く。

水泡があるときは、破らないように注意する。


練習問題


熱傷の救急処置などに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1)熱傷は、Ⅰ~Ⅲ度に分類され、水疱ができる程度の熱傷は、Ⅱ度に分類される。

(2)水疱ができたときは、周囲に広がらないように水疱を破って清潔なガーゼや布で軽く覆う。

(3)熱傷面は、すぐに水をかけて十分冷やすことが応急手当のポイントであるが、熱傷の範囲が広い場合、全体を冷却し続けることは低体温となるおそれがあるので注意が必要である。

(4)衣類を脱がすときは、熱傷面に付着している衣類は残して、その周囲の部分だけを切りとる。

(5)45℃程度の熱源への長時間接触による低温熱傷は、一見、軽症にみえても熱傷深度は深く難治性の場合が多い。


回答


(2)
✕・・・生じた水疱は破るとその箇所から細菌などが侵入し、感染しやすいので、なるべく破らないようにする。


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