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2020年4月19日日曜日

【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】必要換気量と温熱条件(6日目)

【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】必要換気量と温熱条件(6日目)

最終更新日:2020年4月19日



必要換気量の項目


この章では必要換気量の問題に必要な知識を紹介していきます。

気積とは


気積とは、労働者1人当たりに必要な部屋の空気容積を指します。


必要換気量




必要換気量と気積から、その室内における1時間当たりの必要換気回数が求められます。

(必要換気回数)=(必要換気量)÷(気積)


1人当たりの必要換気量



1人あたりの専有面積から求める方法は、

必要換気量(㎥/h)=(20×居室の床面積(㎡))/(1人当たりの専有面積(㎡))

です。



二酸化炭素濃度


居室内の二酸化炭素の濃度は健康的に暮らすには1000ppm以下にする必要があると建築基準法で定められています。

・新鮮な外気の中の二酸化炭素濃度
新鮮外気中の酸素濃度は、約21%、二酸化炭素濃度は、0.03~0.04%程度である。

・室内の二酸化炭素濃度
必要換気量の算出に当たっての室内二酸化炭素基準濃度は、通常、1%とする。


温熱条件


実効温度


実効温度は、人の温熱感に基礎を置いた指標で、気温、湿度、気流の総合効果を温度目盛りで表したものです。


絶対湿度と相対湿度




・絶対湿度

空気(湿り空気)1㎥中に何gの水蒸気が入っているかを示したものです。
単位は[g/㎥]です。


・相対湿度

相対湿度は、空気中の水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量との比を百分率で示したものです。


WBGT


WBGTは、気温、黒球温度及びエネルギー代謝率から求められる指標で、高温環境の評価に用いられる


練習問題(1)


一般の事務室における換気に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1)人間の呼気の成分の中で、酸素の濃度は約16%、二酸化炭素の濃度は約4%である。 

(2)新鮮外気中の酸素濃度は、約21%、二酸化炭素濃度は、0.03~0.04%程度である。 

(3)室内の空気の清浄度を保つために入れ替える必要のある空気の量を必要換気量といい、通常、1時間に交換される空気量で表す。 

(4)必要換気量の算出に当たっての室内二酸化炭素基準濃度は、通常、1%とする。



答え


(4)…✕

室内二酸化炭素基準濃度は、通常、0.1%とします。


練習問題(2)


温熱条件に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1)実効温度は、人の温熱感に基礎を置いた指標で、気温、湿度、気流の総合効果を温度目盛りで表したものである。 

(2)相対湿度は、空気中の水蒸気量と、その温度における飽和水蒸気量との比を百分率で示したものである。 

(3)WBGTは、気温、黒球温度及びエネルギー代謝率から求められる指標で、高温環境の評価に用いられる。 

(4)温度感覚を左右する環境条件は、気温、湿度、気流及び放射(ふく射)熱である。 

(5)熱中症のリスク評価指標として、作業強度などに応じたWBGT基準値が示されている。



答え


(3)…✕

WBGT指数は、気温、湿度及び放射(ふく射)熱から求められる指標です。



2019年12月10日火曜日

【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】健康測定・THP(6日目)・・・衛生管理者試験の勉強で大切なポイントまとめ

【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】健康測定・THP(6日目)



健康測定


健康測定の意義は、労働者の健康状態を、調査や検査により総合的に測定し、それにより多数の労働者が、質の高い職場生活を送れるように、健康指導を行うことです。



THP(トータル・ヘルス・プロモーション)


健康の保持・増進のために推進されている対策を、THP(トータル・ヘルス・プロモーション)といいます。


①健康測定


産業医が行う。産業医はこの結果を指導表にまとめる。これをもとに健康指導が行われる。

↓

➁健康指導


内容により、4つに分類される。


1. 運動指導

運動指導担当者(ヘルスケア・トレーナー)が労働者全員に対して、1人ひとり運動プログラムをつくり、具体的に指導する。

2. メンタルヘルスケア

健康測定の結果、必要と判断された労働者に心理相談担当者が行う。ストレス対処法やリラクゼーションの指導をする。

3. 栄養指導

健康測定の結果、必要と判断された労働者に産業栄養指導担当者が行う。食習慣の改善を指導する。

4. 保健指導

産業保健指導担当者が労働者全員に行う。睡眠、喫煙、飲酒、口腔(こうくう)保険等に対する指導を行う。






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2019年11月29日金曜日

【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】一次救命処置(6日目)・・・衛生管理者試験の勉強で大切なポイントまとめ

【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】一次救命処置(6日目)




今回は、衛生管理者試験の労働衛生の分野「一次救命処置」について勉強していきましょう。この分野は一応救命処置の手順の流れを箇条書きで示していきますが、下のリンクに貼る動画を見て流れを確認したほうがいいと思います。

【日本赤十字社】一次救命処置(BLS) ~心肺蘇生とAED~ (字幕あり)


一次救命処置の手順


1. 周囲の確認をする。


2. 意識の有無を確認する


3. 迅速に対応するために、周囲に救命処置が必要であることを知らせる。


4. 周りに人がいたら、119番通報とAEDを持ってきてくれるように頼む。


5. 傷病者が普段通りの呼吸をしているのかを確認する。(10秒以内)


6. 心肺蘇生


7. 人工呼吸


8. 救急隊の人に引き継ぐまで、6と7を繰り返す。


練習問題


一次救命処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)気道を確保するためには、仰向けに寝かせた傷病者の顔を横から見る位置に座り、片手で傷病者の額を押さえながら、もう一方の手の指先を傷病者のあごの先端に当てて持ち上げる。

(2)反応はないが普段どおりの呼吸をしている傷病者で、嘔吐、吐血などがみられる場合は、回復体位をとらせる。

(3)心肺蘇生は、胸骨圧迫30回に人工呼吸2回を繰り返して行う。

(4)胸骨圧迫は、胸が少なくとも5cm沈む強さで胸骨の下半分を圧迫し、1分間に少なくとも100回のテンポで行う。

(5)AED(自動体外式除細動器)による心電図の自動解析の結果、「ショックは不要です。」などのメッセージが流れた場合には、胸骨圧迫を行ってはならない。

回答


(5)
✕・・AEDを用いた場合、電気ショックを行った後や電気ショックは不要と判断されたときは、音声メッセージに従い、胸骨圧迫を開始し心臓蘇生を続ける。


【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】温熱条件(6日目)・・衛生管理者試験で押さえておくべきポイント


【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】温熱条件(6日目)

今回は、衛生管理者試験の労働衛生の分野「温熱条件」について勉強していきましょう。

人間の温度感覚



人間の温度感覚は、次の4つの要素で決まります。


①気温 [℃(摂氏)]

➁湿度[%]

③気流[m/s]

④ふく射熱[℃]


このうち①~③までは、アスマン通風乾湿計という計器で測定します。
③は、熱線風速計。④は、黒球温度計で測定します。


至適温度


至適温度とは、暑からず寒からずな温度感覚。個人差があります。

温熱指数


上の温熱要素を合わせた尺度を温熱指数といいます。代表的な温熱指数には、①実行温度、②TGE指数、③不快指数があります。それぞれ見てみましょう。


①実効温度

・・温熱要素のうち、気温、湿度、気流の3要素を総合したもの(ふく射熱は考慮しない)。

➁TGE指数

・・高温作業場における指標。

Tは作業場の平均温度
Gはその場の平均黒球温度
(黒色に塗装された球の中心に温度計を入れて観測した温度)

Eは平均エネルギー代謝率を表します。


③不快指数

・・気温と湿度から求められる値で、人が不快だと思う度合いを表します。


④WBGT(湿球黒球温度)指数

・・気温に湿度、ふく射熱を合わせた総合指標で、高温の環境の評価に用いられます。

この指数は、屋内と屋外で計算の方法が変わります。

・屋外で太陽照射のある場合
WBGT=0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度

・屋内または屋外で太陽の照射がない場合
WBGT=0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度


練習問題


温熱条件に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。


(1)温熱環境は、気温、湿度及び放射熱(ふく射熱)の三つの温熱要素によって決定される。 
(2)実効温度は、気温、湿度及び放射熱の総合効果を一つの指標で表したものである。 
(3)不快指数は、温熱環境の不快度を表す指標で、乾球温度及び黒球温度の測定値から算出される。 
(4)WBGTは、暑熱環境のリスクを評価するための指標で、屋外で太陽照射がある場合は、自然湿球温度、黒球温度及び乾球温度の測定値から算出される。 
(5)至適温度は、作業中の温度感覚を表す指標として、作業に対応するエネルギー代謝率と職場の平均気温から求められ、感覚温度ともいわれる。

答え


(3)
〇・・・『WBGTは、暑熱環境のリスクを評価するための指標で、屋外で太陽照射がある場合は、自然湿球温度、黒球温度及び乾球温度の測定値から算出される。 

2019年11月22日金曜日

【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】脳および心臓疾患(6日目)・・・衛生管理者試験の勉強で大切なポイントまとめ


【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】脳および心臓疾患(6日目)
今回は、労働衛生の分野の「脳および心臓疾患」について勉強していきましょう。
まずは脳の疾患からです。

脳疾患の種類


(出血性病変)

脳内出血
・・・脳の血管が破れて出血する症状。頭痛や悪心、吐き気、意識障害を伴う。

くも膜下出血
・・・くも膜下の出血。脳を圧迫し、猛烈な頭痛と嘔吐の発作を伴う。


(虚血性病変)

脳梗塞
・・・血栓により血流が止まる症状。身体の一部の付随やしびれ、視力低下、言語障害、めまい等の症状がある。


高血圧性脳症
・・・急激な血圧上昇により、頭痛、嘔吐、痙攣や意識障害などの症状のグループ。


心臓疾患の種類


(虚血性心疾患)

心筋梗塞
・・・心臓血管の一部が完全に詰まり、心臓の動きが悪くなる症状。激しい胸の痛みや呼吸困難、冷や汗、吐き気などがあり、15分以上続く。

狭心症
・・・心臓血管の一部の血流が一時的に悪くなる。痛み、圧迫感等は、すぐ収まる。


心停止
・・・心臓のポンプの機能が停止する。体内に血液が送れずに、酸素不足になる。

解離性大動脈瘤
・・・大動脈が縦に裂けて起こる。致死率が高い重篤な疾患。

※虚血性心疾患の発見に有用な検査
運動負荷心電図検査

練習問題


脳血管障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1)脳血管障害は、脳の血管の病変が原因で生じ、出血性病変、虚血性病変などに分類される。

(2)出血性の脳血管障害は、脳表面のくも膜下腔に出血するくも膜下出血、脳実質内に出血する脳出血などに分類される。

(3)虚血性の脳血管障害である脳梗塞は、脳血管自体の動脈硬化性病変による脳塞栓症と、心臓や動脈壁の血栓などが剥がれて脳血管を閉塞する脳血栓症に分類される。

(4)脳梗塞や脳出血では、頭痛、吐き気、手足のしびれ、麻痺、言語障害、視覚障害などの症状が認められる。

(5)くも膜下出血の症状は、「頭が割れるような」、「ハンマーでたたかれたような」などと表現される急激で激しい頭痛が特徴である。

答え


(3)
✕…虚血性の脳血管障害である脳梗塞は、脳血管自体の動脈硬化性病変による脳血栓症と、心臓や動脈壁の血栓などが剥がれて脳血管を閉塞する脳塞栓症に分類される。「脳血栓症」と「脳塞栓症」の説明が逆である。


練習問題(2)



虚血性心疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)虚血性心疾患は、狭心症と心筋梗塞とに大別される。

(2)虚血性心疾患発症の危険因子には、高血圧、喫煙、脂質異常症などがある。

(3)運動負荷心電図検査は、心筋の異常や不整脈の発見には役立つが、虚血性心疾患の発見には役立たない。

(4)狭心症は、心臓の血管の一部の血流が一時的に悪くなる病気である。

(5)狭心症の痛みの場所は、心筋梗塞とほぼ同じであるが、その発作が続く時間は、通常数分程度で、長くても15分以内であることが多い。


答え


(3)
✕…運動負荷心電図検査は、運動中や仕事中に虚血性心疾患である狭心症・心筋梗塞の症状の疑いが出る場合、心筋の虚血異常の有無を調べる。


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2019年11月20日水曜日

【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】労働衛生統計(6日目)・・・衛生管理者試験で押さえておくべきポイント

【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】労働衛生統計(6日目)




病休強度率


在籍労働者の延べ実労働時間1000時間当たりに何回疾病休業があったのかを表す数値です。この値が大きいほど、健康を害しやすい労働環境であることがわかります。

病休強度率=(疾病休業延日数×1000)÷在籍労働者の延実労働時間


病休度数率


在籍労働者の延べ実労働時間100万時間当たり何件の疾病休業があったのかを表す数値です。

病休度数率=(疾病休業件数×100万)÷在籍労働者の延実労働時間


疾病休業日数率


在籍労働者の延べ実労働時間100日当たり何日の疾病休業があったのかを表す数値です。

疾病休業日数率=(疾病休業延日数×100)÷在籍労働者の延所定労働日数


病休件数年千人率


実労働時間数にかかわらず労働者1000人当たりの休業疾病発生件数を表す数値

病休件数年千人率=(疾病休業数×1000)÷在籍労働者数


負傷休業日数率


在籍労働数の延べ所定労働日数100日当たり何日の負傷による休業があったかを表す数値。

負傷休業日数率=(負傷休業延日数×100)÷在籍労働者の延所定労働日数



練習問題


在籍労働者数が60人の事業場において、在籍労働者の年間の延べ所定労働日数が14,400日、延べ実労働時間数が101,300時間であり、同期間の疾病休業件数が23件、疾病休業延べ日数が240日である。

このときの疾病休業日数率及び病休件数年千人率の概算値の組合せとして、適切なものは次のうちどれか。

(1)疾病休業日数率 0.10、病休件数年千人率227 
(2)疾病休業日数率 1.67、病休件数年千人率227 
(3)疾病休業日数率 1.67、病休件数年千人率383 
(4)疾病休業日数率 2.37、病休件数年千人率103 
(5)疾病休業日数率 2.37、病休件数年千人率383


答え


(3)
疾病休業日数率=(疾病休業延べ日数÷延べ所定労働日数)×100
=(240×100)÷14,400=1.66666≒1.67

病休件数年千人率=(疾病休業件数÷在籍労働者数)×1000
=23÷60×1000≒383


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2019年11月15日金曜日

【衛生管理者試験・労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】骨折(6日目)・・・大切なポイントまとめ


【衛生管理者試験・労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】骨折(6日目)・・・大切なポイントまとめ

今回は、労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)の分野の「骨折」について勉強していきましょう。

ここまでくれば後は、もう少しです。なかなか大変でしたがゴールが見えてきました。あとの残りも頑張って勉強していきましょう。


骨折の種類


骨折の種類:「完全骨折」と「不完全骨折」


骨折は、傷害の程度によって「完全骨折」と「不完全骨折」に分けられます。


・完全骨折


完全骨折


骨が完全に折れているもの。


・不完全骨折




骨にひびが入って、部分的に接続している状態のもの。


骨折の種類:「単純骨折」と「複雑骨折」


骨折部の皮膚の損傷の有無によって「単純骨折」と「複雑骨折」に分けます。

・単純骨折


皮膚に損傷がない状態で、皮膚の下で骨折している状態。皮下骨折や閉鎖骨折とも呼ばれています。


・複雑骨折

皮膚、皮下組織が損傷して、骨の先が外に出ている状態。開放骨折とも呼ばれています。



骨折の応急処置


外傷を伴っている場合には、創傷の治療をしてから、骨折を処置します。できるだけ動かさず、骨折した部分のずれが大きくならないよう副詞を当てて固定する。



練習問題


骨折及びその救急処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1)骨にひびの入った状態を不完全骨折といい、骨が完全に折れている状態を完全骨折という。

(2)骨が1か所で折れている状態を単純骨折といい、骨が2か所以上で折れたり、砕けている部分のある状態を複雑骨折という。

(3)骨折部が皮膚から露出した状態を開放骨折という。

(4)骨折部を副子で固定するときには、骨折した部分が変形していても、そのままの状態を保持して、直近の関節部を含めた広い範囲を固定する。

(5)脊髄損傷が疑われる傷病者を移動させる必要があるときには、硬い板などの上に載せる。


回答


(2)
✕…複雑骨折は皮膚、皮下組織が損傷して、骨の先が外に出ている状態。

2019年11月11日月曜日

【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】出血と止血(6日目)・・・衛生管理者試験の勉強で大切なポイントまとめ


【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】出血と止血(6日目)・・・衛生管理者試験の勉強で大切なポイントまとめ

今回は衛生管理者試験の労働衛生の分野「出血と止血」について説明していきます。

出血の種類


出血の種類は、大きく分けて外出血と内出血に分かれます。

・外出血


①動脈出血

心臓の拍動に合わせて噴出、色は鮮紅色で止血しにくく、命にかかわる。

②静脈出血

じわじわと持続的に暗赤色の血液が流れる。出血量は多いが、命にかかわる心配はない。

③毛細血管出血

末梢組織などからにじみ出る少量の出血


・内出血


血管から体内に流出する出血や、臓器から出血が腹腔内や胸腔内にたまるなど。



止血の方法




止血の方法には直接圧迫法、間接圧迫法、止血帯法があります。


直接圧迫法

出血部にハンカチや手ぬぐいなどを当てて圧迫する。最も効果的。


間接圧迫法

出血部より心臓に近い部分の動脈を指で強く圧迫して、血流を遮断する。動脈出血の場合に使われる。


止血帯法

四肢の切断など、太い動脈が切れて大量出血の恐れがある場合に使われる最後の手段。止血帯を用いて、止血する。



練習問題


出血及び止血法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

(1)直接圧迫法は、出血部を直接圧迫する方法であり、最も簡単で効果的な方法である。

(2)間接圧迫法は、出血部より心臓に近い部位の動脈を圧迫する方法である。

(3)動脈性出血は、傷口からゆっくり持続的に湧き出るような出血である。

(4)体内の全血液量の3分の1程度が急激に失われると、生命が危険な状態となる。

(5)止血処置を行うときは、感染防止のため、ビニール手袋を着用したりビニール袋を活用したりして、血液に直接触れないようにする。



回答


(3)
✕・・・動脈性出血は、心臓の拍動に合わせて噴出、色は鮮紅色で止血しにくく、命にかかわる。静脈性出血が傷口からゆっくり持続的に湧き出るような出血である。



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2019年11月9日土曜日

【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】熱傷(6日目)・・・衛生管理者試験の勉強で押さえておきたいポイント


【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】熱傷(6日目)・・・衛生管理者試験の勉強で押さえておきたいポイント

今回は衛生管理者試験の労働衛生の分野「熱傷」に関して押さえておきたいポイントを説明したいと思います。


熱傷とは?


熱によって皮膚や皮下組織が損傷されることをいい、局所性熱傷と全身性熱傷に分類されます。


局所性熱傷


熱傷の範囲と損傷した深さによって重症度が決まり、皮膚組織が、成人で30%、小児で15%以上になると重症です。


Ⅰ度


皮膚表面の損傷。皮膚に紅斑が出て、ヒリヒリと痛む状態。


Ⅱ度


表皮の下の真皮層まで熱傷の損傷がおよび、水泡ができる状態。強い痛みと灼熱感を伴う。


Ⅲ度


熱傷が皮膚の深部まで及んだ状態。皮膚がただれて弾力を失い、組織が壊死して剥離する。



熱傷の救急処置


1.

患部をできるだけ早く水で冷やす。このとき、衣服が付着していても、無理にはがさない。


2.

十分に冷えたら、消毒ガーゼを当てて包帯をゆるく巻く。

水泡があるときは、破らないように注意する。


練習問題


熱傷の救急処置などに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。


(1)熱傷は、Ⅰ~Ⅲ度に分類され、水疱ができる程度の熱傷は、Ⅱ度に分類される。

(2)水疱ができたときは、周囲に広がらないように水疱を破って清潔なガーゼや布で軽く覆う。

(3)熱傷面は、すぐに水をかけて十分冷やすことが応急手当のポイントであるが、熱傷の範囲が広い場合、全体を冷却し続けることは低体温となるおそれがあるので注意が必要である。

(4)衣類を脱がすときは、熱傷面に付着している衣類は残して、その周囲の部分だけを切りとる。

(5)45℃程度の熱源への長時間接触による低温熱傷は、一見、軽症にみえても熱傷深度は深く難治性の場合が多い。


回答


(2)
✕・・・生じた水疱は破るとその箇所から細菌などが侵入し、感染しやすいので、なるべく破らないようにする。


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【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】食中毒(6日目)・・・衛生管理者試験の勉強で大切なポイントまとめ


【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】食中毒(6日目)・・・衛生管理者試験の勉強で大切なポイントまとめ


今回は、衛生管理者試験の勉強の労働生理の分野「食中毒」について説明していきます。

こちらも真面目にすべてを対応しようとすると範囲が膨大になる為、ある程度、主要なものに絞って学習すると効果的であると思います。

食中毒の種類


食中毒は大別して、次の4つの種類に分けられます。

①感染型食中毒


・サルモネラ菌

国立感染症研究所HPより抜粋・・サルモネラ菌の電子顕微鏡写真


(経路・症状)

食肉、鶏卵から感染し、急性胃腸炎等を症状とする。


・腸炎ビブリオ

国立感染症研究所HPより抜粋・・腸炎ビブリオの電子顕微鏡写真


(経路・症状)

魚介類およびその加工品から感染し、「激しい腹痛や下痢」の症状を引き起こす。


②毒素型


・ボツリヌス菌


国立感染症研究所HPより抜粋


(経路・症状)

缶詰などの密閉性の高いものから発見・感染し、神経性の症状を呈し致死率が高い。

(潜伏期間)

4時間から10日間(多くは8〜36時間)

③ウイルス型


・ノロウイルス

国立感染症研究所HPより抜粋・・・ノロウイルスの電子顕微鏡写真


(経路・症状)

主に冬場に多発し、年間を通して発生。経口感染し、「腹痛・下痢・吐き気・嘔吐」の症状を引き起こす。

(潜伏期間)

潜伏期間は、1~2日間

(対策)

85℃以上で1分以上煮沸すると、ウイルスの感染性が失われる。

④自然毒


・植物系

・フグ毒


練習問題


ノロウイルスによる食中毒に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1)食品に付着したウイルスが食品中で増殖し、ウイルスが産生した毒素により発症する。

(2)ウイルスの感染性は、長時間煮沸しても失われない。

(3)潜伏期間は、1~2日間である。

(4)発生時期は、夏季が多い。

(5)症状は、筋肉の麻痺などの神経症状が特徴である。


回答


(3)
〇・・・問題文の通り。


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2019年10月27日日曜日

衛生管理者試験の勉強【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】厚生労働省のガイドラインおよび指針・・・メンタルヘルスケア(6日目)

【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】厚生労働省のガイドラインおよび指針・・・メンタルヘルスケア(6日目)


【労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)】厚生労働省のガイドラインおよび指針・・・メンタルヘルスケア(6日目)


厚生労働省は次の4つのメンタルヘルスケアとして、労働者の心の健康の保持増進の為の指針を推進してきました。


メンタルヘルスケアを効果的に進めるために次の項目を行うことが必要です。


4つのメンタルヘルスケア


・セルフケア


労働者自身がストレスに気が付き、対処するための知識・方法を身に着け、実施すること


・ラインによるケア


管理者が労働者の職場環境等の把握と改善、労働者からの相談対応を行うことが重要。


・事業場内産業保健スタッフ等によるケア


事業場内の産業医、臨床心理士などの産業保健スタッフはメンタルヘルスケアの実施に関する企画立案、個人の健康情報の取り扱い、事業場外人材(資源)との連携を取る。


・事業場外資源によるケア


メンタルヘルスケアに関して専門的な知識を持っている事業場外人材(資源)の支援を活用することが有効。



人事労務管理スタッフの役割


①職場配置、人事異動、職場の組織等が心の健康に及ぼしている影響を把握する
②労働条件の改善や適正配置に配慮する


個人情報の保護


労働者に必要な配慮を行う時は、個人情報の保護に留意しなければいけません。
主治医や家族から、労働者の個人情報を取得する際には、本人の承諾を得なければならない。労働者本人から提供されることが望ましい。



練習問題


厚生労働省の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」に基づくメンタルヘルスケアの実施に関する次の記述のうち不適切なものはどれか。


(1)心の健康については、客観的な測定方法が十分確立しておらず、その評価は容易ではなく、さらに、心の健康問題の発生過程には個人差が大きく、そのプロセスの把握が難しいという特性がある。

(2)メンタルヘルスケアは、「セルフケア」、「ラインによるケア」、「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」及び「事業場外資源によるケア」の4つのケアが継続的かつ計画的に行われることが重要である。

(3)労働者の心の健康は、職場配置、人事異動、職場の組織等の要因によって影響を受ける可能性があるため、人事労務管理部門と連携するようにする。

(4)労働者の心の健康は、職場のストレス要因のみならず、家庭・個人生活等の職場外のストレス要因の影響を受けている場合があることにも留意する。

(5)労働者にメンタルヘルス不調が発生した場合には、速やかな対応が必要であるので、当該労働者の状況を主治医や家族から本人の同意を得ることなく取得するようにする。



答え


(5)
✕・・・主治医や家族から、労働者の個人情報を取得する際には、本人の承諾を得る必要がある。メンタルヘルスの不調は本人から取得されることが望ましい。